民泊清掃を代行(外注)すると、オーナーの手間が減り、稼働率やレビューが安定しやすくなります。
一方で、外注ならではのトラブルも起こり得ます。
特に多いのが 「鍵」「破損・紛失」「清掃品質」 に関する問題。
放置するとクレームや低評価につながり、予約率にも影響します。
この記事では、民泊清掃代行でよくあるトラブル事例と、その具体的な防止策をわかりやすくまとめます。
初めて外注する方も、すでに外注中で改善したい方も、チェックリストとして活用してください。
1.鍵トラブル(受け渡し・紛失・暗証番号ミス)
よくある事例
- 清掃スタッフが 鍵を持ち帰ってしまう
- キーボックスの 番号入力ミス/戻し忘れ
- スマートロックの 暗証番号変更が共有されていない
- 鍵の所在が不明で、ゲストが入室できない(チェックイン直前に発覚)
起きる原因
- 鍵の運用ルールが曖昧
- 連絡ルートが複数(オーナー、代行、清掃会社)で情報が分散
- 物件ごとに鍵仕様が違い、スタッフが混乱
- 防止策(これだけはやる)
①鍵運用を“統一”する(最重要)
可能ならスマートロックへ統一。
キーボックスなら「番号・位置・戻し方」をテンプレ化。
②鍵チェックの“作業手順”に組み込む
清掃チェックリストに必ず入れる内容
- 入室できたか(開錠確認)
- 退出時に施錠したか
- キーボックスに戻したか
- 写真で報告(キーボックス閉・番号リセット等)
③連絡フローを一本化する
「鍵の変更・不具合」は 必ず同じ連絡先(チャット1本) に集約。
誰がいつ変更したか、履歴が残る形にします。
④“緊急時のバックアップ鍵”を用意
- 近隣の協力者、運営代行、管理会社に預ける
- 予備キーボックスを別場所に設置(場所は限定共有)
2.破損・汚損・紛失トラブル(責任の所在が曖昧)
よくある事例
- 清掃中に 食器が割れる/家具に傷が付く
- アメニティ・備品の 持ち出し/不足(意図せず補充忘れ含む)
- 汚損(嘔吐・血液・タバコ臭)を見落として、次のゲストがクレーム
起きる原因
- 破損・汚損の“報告基準”がない
- 清掃前後の状態が記録されていない
- 備品の定数管理がなく、減っても気づけない
防止策
①清掃前後の“写真報告”を必須にする
- 玄関、リビング全景
- キッチン、浴室、トイレ
- 寝室(ベッド周り)
- 破損・汚損が疑わしい箇所のアップ
②破損・汚損の“報告ルール”を明文化
- 破損を見つけたら「写真+場所+状況+推定原因」を即共有
- 修理/交換の判断はオーナー(または運営代行)が行う
- 勝手に廃棄しない(特に備品・家電)
③備品の“定数表”を作る(在庫の見える化)
- トイレットペーパー:◯個
- ティッシュ:◯箱
- ゴミ袋:◯枚
- 洗剤:残量◯%以下で補充
この「基準」を決めるだけで、補充漏れが激減します。
④特殊清掃(嘔吐・強臭・害虫)は別料金/別フローに
通常清掃で対応しない範囲を線引きし、「発見→写真→見積→実施」の流れを固定します。
3.清掃品質トラブル(髪の毛・水垢・臭い・抜け漏れ)
よくある事例
- 髪の毛が落ちている、ホコリが残っている
- 浴室の水垢・カビが残る
- 排水口の臭い、部屋のこもった臭い
- 冷蔵庫・電子レンジ・ゴミ箱など“見落としポイント”の汚れ
起きる原因
- チェックリストがない/形骸化している
- スタッフが固定されず、スキル差が出る
- 清掃時間が短すぎる(物件に対して工数不足)
- 「どこまでやるか」の基準が曖昧
防止策
①物件専用のチェックリストを作る
一般的なチェックリストでは抜けます。
物件の癖に合わせて「必ず見る場所」を追加してください。
- ベッド下・ソファ下
- ドライヤーの吸気口
- エアコンフィルター(月1)
- 排水口(毎回or週1)
- 冷蔵庫内の拭き上げ(毎回)
②“重要ポイント写真”を固定化
「この5枚が揃っていないと完了にならない」ルールにすると強いです。
例:浴室・トイレ・キッチン・リビング・ベッド周り。
③月1~2回は“品質監査”を入れる
オーナーが現地確認できない場合は、第三者や運営代行でOK。
問題が出たら「改善指示→次回確認」のサイクルに。
④臭い対策は“換気・排水・布製品”で設計する
臭いはクレームになりやすいので、清掃工程に入れます。
- 換気:清掃開始直後に窓+換気扇
- 排水:トラップの確認、定期的な洗浄
- 布製品:カーテン/ラグ/ソファは定期清掃計画を作る
4.連絡・報告トラブル(遅い/伝わらない/証拠がない)
よくある事例
- 清掃完了報告が遅れ、チェックインに間に合うか不安
- 破損報告がなく、後から発覚して原因不明
- 口頭・電話だけで記録が残らず揉める
防止策
- 連絡は チャット1本化(LINE/Slack/Chatwork等)
- テンプレ運用にする「開始時刻」「完了時刻」「写真添付」「異常有無(あり/なし)」“未報告は未完了”ルールにする
5.料金・追加費用トラブル(想定より高い)
よくある事例
- ゴミが多い/汚れが重い→追加料金
- 当日対応・時間指定→追加料金
- 駐車場がなくコインパーキング代が加算
防止策
- 契約前に「追加料金の条件」を明文化
- 物件情報として「駐車・入室・清掃道具置き場」を整備
- “想定外の汚れ”の判断基準(写真で合意)を作る
- すぐ使える:民泊清掃代行トラブル防止チェックリスト
- 鍵運用は統一(スマートロック or キーボックス運用固定)
- 清掃チェックリスト(物件専用)を作成
- 清掃前後の写真報告を必須化(最低5枚)
- 破損・汚損の報告基準とフローを明文化
- 備品の定数表(補充基準)を作成
- 連絡はチャット1本化(履歴が残る)
- 月1~2回の品質監査を実施
- 追加料金条件を契約書/発注書で確認
まとめ:外注は“ルール化”でトラブルが激減する
民泊清掃代行のトラブルは、発生原因がだいたい共通しています。
それは 「ルールが曖昧」「記録がない」「基準がない」 の3つ。
- 鍵:運用統一+写真確認+バックアップ
- 破損:写真報告+報告基準+勝手に処理しない
- 品質:物件専用チェックリスト+重要写真+定期監査
この仕組みを作れば、外注のメリット(稼働率・品質・時間創出)を最大化しながら、トラブルを最小化できます。