民泊運用で外注を検討するとき、よく出てくるのが「清掃代行」と「家事代行」。
どちらも“掃除してくれるサービス”に見えますが、目的・責任範囲・品質基準・運用の相性がまったく違います。
結論から言うと、民泊は基本的に「清掃代行」向き。
ただし条件によっては「家事代行」を混ぜたほうが成果が出るケースもあります。
1.清掃代行と家事代行の違い
清掃代行(民泊・業務用の清掃)
- 目的:次のゲストを迎える“商品化”(原状回復+衛生)
- 特徴:チェックリスト運用、写真報告、基準が明確
- 得意:水回りの徹底、ベッドメイク、リネン交換、備品補充、ゴミ分別、忘れ物対応
- 向いている:短期滞在・回転が速い運用(民泊)
家事代行(暮らしのサポート)
- 目的:日常の家事負担を減らす(生活支援)
- 特徴:家庭の掃除に近く、柔軟だが“業務基準”は薄め
- 得意:日常的な掃除、片付け、洗濯、簡単な料理など
- 向いている:住居や長期滞在寄り、オーナーの生活サポート
民泊は「短時間で一定品質を再現する」必要があるため、清掃代行のほうが運用に合うことが多いです。
2.民泊運用での“致命的な違い”はここ
(1)品質の基準が違う
民泊はレビューで売上が決まるので、求められるのは「毎回同じクオリティで、誰がやってもブレない」です。
清掃代行
チェックリスト・手順・品質基準がある。
家事代行
担当者スキルに依存しやすい(当たり外れが出やすい)。
(2)責任範囲(何かあった時の対応)が違う
清掃代行
鍵管理・写真報告・不足連絡・緊急対応など“運用”に寄っている。
家事代行
基本は「掃除をする」まで。民泊特有の責任分界が曖昧になりがち。
(3)予約連動(ターンオーバー)に強いのは清掃代行
民泊は「チェックアウト→チェックイン」まで時間が短い。
清掃代行はこの時間制約を前提に組まれていることが多い一方、家事代行は“日常の時間感覚”のため、当日対応・繁忙期・連休で詰まりやすいことがあります。
3.民泊で選ぶべきはどっち?
基本は「清掃代行」が正解(民泊の標準)
次の条件に当てはまるほど、清掃代行が向いています。
- 稼働率が高い(週2~3回以上の清掃が発生)
- 遠隔運用で現地に行けない
- レビュー評価を最重要にしたい
- リネン交換・備品補充・写真報告が必要
- 水回りの徹底やニオイ対策が必須
民泊は“掃除”ではなく“商品出荷”に近いので、ここを外すと低評価の原因になります。
4.じゃあ家事代行が向くのはいつ?
家事代行が役立つのは、民泊の中でも“例外的に”次のような場面です。
(1)長期滞在(マンスリー・ウィークリー寄り)
滞在中の「中間清掃」や「生活サポート」的なニーズなら、家事代行がハマります。
(2)1室だけ・稼働が低い・オーナーが近い
「鍵対応や備品管理は自分でできる」なら、家事代行でコストを抑えられることもあります。
(3)“清掃代行+家事代行”のハイブリッド
- ターンオーバー(退去後)は清掃代行で品質固定
- 中間清掃(滞在中)は家事代行でコスト調整
この組み合わせは、稼働を落とさず費用だけ最適化しやすいです。
5.失敗しない選び方:チェックリスト(契約前に確認)
清掃代行を選ぶなら(民泊向け)
- ベッドメイク・リネン交換の対応範囲(リネン込み/別手配)
- 備品補充のルール(誰が購入/立替/在庫管理)
- 写真報告の有無(最低:水回り・寝具・全景)
- チェックリストの有無(抜け漏れ防止)
- 緊急対応(当日・繁忙期・遅延時の代替策)
- 汚損・破損・忘れ物の扱い(報告フロー)
家事代行を使うなら(民泊に転用する場合)
- 民泊のターンオーバー経験があるか(ここ重要)
- 時間内でどこまでやるか(優先順位を明文化)
- 品質基準(ニオイ・水回り・髪の毛・ホコリ)を事前共有できるか
- 当日キャンセル・遅刻時の対応
- 鍵の受け渡し(スマートロック推奨)
6.よくあるトラブルと対策
トラブル1:家事代行だと“民泊品質”に届かない
対策はチェックリスト化+写真報告+重点箇所(トイレ/風呂/寝具)を固定。
トラブル2:備品が切れてクレーム
対策は補充ルールを一本化(清掃代行に寄せるか、在庫箱を設置)。
トラブル3:当日回らずチェックインに間に合わない
対策は清掃代行でターンオーバー固定。家事代行は中間清掃に回す。
まとめ:民泊は「清掃代行」が基本、家事代行は“補助”が最適
退去後のターンオーバー清掃は清掃代行が向いている。
長期滞在の中間清掃や生活サポートは家事代行が効く(補助として優秀)